メイプルリーフ金貨はカナダの金貨で、「カナダ王室造幣局」から正式に発行されているものです。単純にコイン収集の趣味を持つ人々が購入することもありますが、どちらかというとこのメイプルリーフ金貨は「地金型金貨」と呼ばれる、いわゆる投資用金貨としての価値が注目されています。

このメイプルリーフ金貨は純金製であるために、投資家や資産家から多大な人気を集めているのです。

このメイプルリーフ金貨が初めて発行されたのは1979年のことで、それ以降毎年必ず製造されています。重さによって5種類が製造されており、1トロイオンス、1/2トロイオンス、1/4トロイオンス、1/10トロイオンス、1/20トロイオンスがあります。

例外的に1994年に1/15トロイオンスで作られたメイプルリーフ金貨が登場しましたが、人気がなかったこともありこの年限りのこととなってしまいました。

ちなみに、１トロイオンスは約31.1グラムです。また、どのくらい金が含まれているかの指標となる品位は金999であり、これは24金相当として、いわゆる純金製にあたります。

このメイプルリーフ金貨はきちんと額面も定められており、それぞれ50、20、10、5、1カナダドルという額面になっています。使おうと思えば額面そのものの価値のある法定金貨として市中で普段使いすることもできるのですが、もちろんそんなことをする人はほぼいないといってよいでしょう。純金製であるため、額面よりも金としての価値の方が遥かに高いのです。

このメイプルリーフ金貨買取にあたり古銭や金貨を扱う業者に持ち込んだ場合、買取価格の相場としては純金の買取相場-数百円×重量が一般的です。前述したようにこのコインは単純なコイン収集用としての用途だけでなく、金の価値、すなわち投資用として持っている人も多くなっています。

しかしながら、メイプルリーフ金貨は投資など実用的な価値だけでなく、デザインの美しさでも人気を集めている金貨です。コイン収集家の間でも愛されている、そのモチーフについてもご紹介しておきましょう。

メイプルリーフ金貨の表面に描かれるのはエリザベス2世の肖像です。一方、裏面にはサトウカエデの葉が描かれています。カエデの葉と聞いてピンと来た人もいることでしょう。このサトウカエデの葉はカナダの国旗のモチーフにもなっている植物です。

メイプルリーフ金貨は1979年の初発行から現在に至るまで、世界的に人気を維持し続け、知名度も流通量も世界一を誇る金貨となっています。実際、同じカナダ王室造幣局が発行しているプラチナ貨やパラジウム貨と並んで、メイプルリーフ金貨の信頼性は抜群です。世界各国の金貨の中でもわかりやすいネームバリューを持った、代表的な金貨の１つとなっています。

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