イーグル金貨はアメリカ造幣局が1986年から発行している地金型金貨です。その名のとおり、裏面には「イーグルの一家」がモチーフとして描かれているのが特徴となります。よく見ると、描かれているうちの1羽はオリーブの小枝を銜えています。ちなみに、イーグルは鷲のことです。

一方、表面に描かれているのはアメリカを象徴する「自由の女神」となっています。
実は、昔はイーグル金貨といえば、当時アメリカで発行されていた10ドル金貨のことを指しました。しかし、現在ではイーグル金貨というと基本的にはこの1986年から発行されている金貨のことを指します。昔と今で、同じ名前でも異なる金貨となるため、表記には注意しておくとよいでしょう。

イーグル金貨の量目としては、1、1/2、1/4、1/10トロイオンスの4種類が存在しています。また、イーグル金貨において特徴的なのは、22金相当であることです。ウィーン金貨やメイプルリーフ金貨など、有名な地金型金貨は24金の純金製であることが多くなっています。しかし、イーグル金貨はあえて金に銅を混ぜ、金の純度が91～92％となる合金としているのです。

実は、純金製の金貨は大変傷つきやすく、少しの傷であってもレリーフが崩れてしまうなど、その価値を大きく損なってしまうことがあります。しかし、そこに銅を混ぜることで、もちろん金の純度は下がるものの、耐久性は大きく上がるのです。

イーグル金貨は流通用貨幣を意識して作られており、銅を含む合金としていることで流通に耐えうる強度を獲得しています。リスクの高い純金製であることよりも、多少純度が下がっても傷つきにくいことを重視することで、かえってその価値や美しさを守っているのです。

また、アメリカ発行の地金型金貨の中にはイーグル金貨とは別に24金相当のものもあります。2006年発行の「バッファロー金貨」がそれに当たりますが、純金製にこだわるのであればイーグル金貨ではなくこちらを選ぶという選択肢もあるでしょう。

ちなみに、イーグル金貨の他に22金相当の地金型金貨といえば、他に南アフリカ共和国が発行する「クルーガーランド金貨」や、イギリスが発行する「ブリタニア金貨」などがあるため、覚えておくと便利です。

実際のイーグル金貨買取相場の目安としては、22金の買取相場×重量が標準となるでしょう。また、イーグル金貨の中でもコレクター向けとなる、表面に鏡面加工を施した、いわゆるプルーフ金貨として発行されているものがあります。

プルーフ金貨であれば、もともと通常版より発行枚数が少ないこともあり、もともとの地金の価値にプラスアルファで値がつきやすくなるはずです。また、鑑定済みのイーグル金貨の中にも探せば高値がつくものがあります。一度各買取店を相見積もりしてみることで、こうしたレアなイーグル金貨を逃さずに済むでしょう。

福ちゃん

全国展開する大手買取店である福ちゃんは、手持ちの金貨をできるだけ高く、すぐ売りたいというときに便利です。宅配買取、店頭買取、出張買取など、様々な買取方法を用意しているのも特徴となります。

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